Gaudi Rev.2.03
2021/03/07 作成
2022/10/12 更新
テレビ兼モニターを、Victor LT-37LH905 からSharp AQUOS 4T-C43AM1 に変更しました。(2019年7月)
構成
テレビ兼モニターの Victor LT-37LH905 を SHARP AQUOS 4T-C43AM1 に買い替えました。
画面サイズは37型から43型に、解像度は2kから4Kにアップグレードしました。
テレビの設置方法は従来と異なり、テレビラック(ハヤミ J8010)の上に置くのではなく、背後の壁に取り付けました。その狙いは、テレビを少しでもスピーカー(SS-309A)から離すためです。
壁には補強板を取り付け、その補強板に専用金具を使いテレビを取り付けました。このことにより、壁の共振を抑えるという効果があります。
このテレビの仕様については、「メーカー製コンポーネント」のページをご覧ください。
他のコンポーネントはすべて前レビジョン(Rev.2.02)と同じです。
配置
コンポーネント配置は右図の通りです(クリックすると拡大されます)。
テレビの設置方法を変えました。テレビラックの上に置かず、壁に取り付けました。
スピーカーとテレビの間隔を広げることで、音響的歪を低減しました。
システム全体の配置は下図の通りです。R2.02と全く同じです。
まだ音響設計ができていないので、これは暫定的な配置です。
[全体配置図(上から見た図)][全体配置図(横から見た図)]
図中A、B、Cで示されるパネルは吸音パネルです。その詳細は「音響」の項で説明します。
接続
使用ケーブルは下表のとおりです。
R2.02から変更はありません。
接続機器 | 線材 | 長さ | 送信側コネクター | 受信側コネクター | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ADP ⇒ MCヘッドアンプ |
低容量1芯シールド線 | 1.5m | RCAプラグ | RCAプラグ | SL-1200GRに付属のケーブル アース線を一緒に束ねて使用 ステレオ・ペア |
MCヘッドアンプ ⇒ プリアンプ |
OFC 2芯シールド線 BELDEN 8412 |
1.5m | RCAプラグ テフロン絶縁材使用 網線ーGND接続 |
RCAプラグ テフロン絶縁材使用 |
不平衡型 ステレオ・ペア |
DAP ⇒ プリアンプ | OFC 2芯シールド線 BELDEN 8412 |
1.5m | RCAプラグ カナレ F-10 網線ーGND接続 |
RCAプラグ カナレ F-10 |
不平衡型 ステレオ・ペア |
BDP ⇒ プリアンプ | OFC 2芯シールド線 BELDEN 8412 |
3m | RCAプラグ テフロン絶縁材使用 |
RCAプラグ テフロン絶縁材使用 網線ーGND接続 |
不平衡型 ステレオ・ペア |
STB ⇒ プリアンプ | OFC 2芯シールド線 NEGLEX 2549 |
3m | RCAプラグ Neutrik NYS373-0 |
RCAプラグ Neutrik NYS373-0 網線ーGND接続 |
不平衡型 ステレオ・ペア |
プリアンプ ⇒ チャンデバ |
OFC 2芯シールド線 BELDEN 8412 |
1m | RCAプラグ テフロン絶縁材使用 |
はんだ付け 網線ーGND接続 |
不平衡型 ステレオ・ペア |
チャンデバ ⇒ ツィーター・アンプ |
OFC 2芯シールド線 BELDEN 8412 |
3m | はんだ付け 網線ーGND接続 |
RCAプラグ テフロン絶縁材使用 |
不平衡型 ステレオ・ペア |
チャンデバ ⇒ スコーカー・アンプ |
OFC 2芯シールド線 NEGLEX 2549 |
3m | はんだ付け | RCAプラグ Neutrik NYS373-0 網線ーGND接続 |
不平衡型 ステレオ・ペア |
チャンデバ ⇒ ウーファー・アンプ |
OFC 2芯シールド線 NEGLEX 2549 |
3m | はんだ付け 網線ーGND接続 |
RCAプラグ Neutrik NYS373-0 |
不平衡型 モノラル x2 |
ツィーター・アンプ ⇒ ツィーター |
OFC 平行線 オーディオテクニカ AT365S |
2.8m | はんだ付け | プラグ無し チタンオイル塗布 |
|
スコーカー・アンプ ⇒ スコーカー |
OFC 平行線 オーディオテクニカ AT365S |
2.8m | はんだ付け | プラグ無し チタンオイル塗布 |
|
ウーファー・アンプ ⇒ ウーファー |
0.65mm タフピッチ銅 単線 47研究所 Stratos |
1.8m | プラグ無し チタンオイル塗布 |
はんだ付け | ケーブル長はアンプの端子から ウーファーの端子までの長さ 30cmピッチでツイスト |
2芯シールド線の網線をグラウンドに接続するのに、送信側と受信側のどちらで行うかが統一されていません。
以前は送信側ですべきと考えていて、最近になって受信側が良いと考えが変わったためです。ケーブルをつなぎ変えればよいだけなのですが、億劫でそのままになっています。新しいプリアンプが完成したときに、ケーブルをつなぎ変えようと思っています。
AC電源
右図にAC電源接続を示します(クリックすると拡大されます)。
R2.02から変更はありません。
現在200Vコンセントは使用していません。
また、今後も使わない可能性が高くなりました。これから設計するアンプ類には、高性能のAC/DC コンバーターを使用する予定だからです。
最近のAC/DCコンバーターは非常に性能が良く、AC電源の品質(電圧変動やノイズの少なさ)はあまり問題とならなくなってきました。それにつれて、私のAC電源へのこだわりも段々なくなってきました。
音響
一部を除いて、Gaudi 時代に実施した対策を流用しています。
詳しくは、「Gaudi の問題点」のページをご覧ください。
「配置」の項で紹介した全体配置図中、記号A~Cで示されているのが吸音パネルおよび音調パネルです。この3つが効果を上げています。他の対策の効果は、はっきりしません。
記号 | 素材 | サイズ | 設置場所 | 効果 |
---|---|---|---|---|
A | 18mm厚 MDFボード 天井用吸音パネル (ソーラトン Solaton Cube 12 SC12-26T) |
910 x 1230mm | スピーカーの背後の壁に立て掛け | 低音がしっかりする |
B | イノアック SoundGurard W 50 | 910 x 600mm | 左右の壁の高い位置(2箇所) | 余計な響きを抑えるのに 若干効果がある |
C | イノアック SoundGurard W 50 | 1820 x 910mm | スピーカーの向かい側の立ち上がり壁 | 音像がまとまる 定位が安定する |
まだ余計な響きを感じます。さらに吸音パネルを増やす必要があります。
R2.02で採用したタイルカーペットは、やはり効果があると確認できました。
さらに、スピーカーと聴取位置の中間位置の床に厚い座布団を置くと効果的だと分かりました。これが床からの一次反射を吸収するので、音像がより明確になります。
テレビを壁に取り付ける際に壁に補強板を打ち付けたことにより、狙い通りに壁の共振が低減しました。
今後は、側面の壁にも補強板と吸音パネルを打ち付けることを予定しています。
自己評価
音質面では大きな改善はありませんでしたが、前述のように、テレビを壁に取り付けることにより、音響的歪が軽減されました。
加えて、座布団を吸音パネル代わり使うことで音場再現性能が向上したと感じます。