Gaudi II が目指す音

2017/08/22 作成
2017/08/22 更新

基本的には Hi-Fi(ハイファイ、High Fidelity、高忠実度)を目指します。Hi-Fi は日本ではほとんど死語と化しているので、今風に Hi-Res(ハイレゾ、High Resolution、高解像度)と言ったほうがよいかもしれません。

Hi-Fi の定義

Hi-Fi の定義は意外に難しいものです。
以前、ソースに含まれる信号を忠実に音に変換することを物理的Hi-Fi、聴感上まるで生演奏のように聞こえる音を心理的Hi-Fi と名付けました。物理的にHi-Fiでなくても、心理的Hi-Fiは実現できると考え、Gaudi では心理的Hi-Fiを追求することにしました。
今思うに、この考え方は検討不足だと思います。

物理的にHi-Fi でなくてもよいと考えたのは、Gaudi の周波数特性(f特)がフラットではないのに聴感上はフラットに聞こえる、という経験がもとになっています。このことは、音量は歪成分の影響を受けるという事実を認識していなかったために起きた誤解でした。
Gaudi を改良し、歪みが減るにつれ、f特がフラットでないことが、聴感でも分かるようになりました。やはり物理的Hi-Fi は必須条件だと考えるようになりました。

物理的Hi-Fi を踏まえた上で、さらに音楽的Hi-Fi という新しい用語を定義したいと思います。

音楽的Hi-Fi とは?

私が考える音楽的Hi-Fi とは、ミュージシャンが表現しようとしていることを忠実に再現することです。ここでいうミュージシャンとは、演奏者のみならず、作曲者、編曲者、録音技術者、プロデューサー等、音楽造りに関わる全てのスタッフを含みます。

ミュージシャンの中には、リスナーがどのようなオーディオ装置で聴くかを考慮して音造りをする人たちがいます。
例えば、最近の J-pop では、カナル型イヤホンで聴くことを前提として音造りをしているミュージシャンが多い、という話を聞いたことがあります。

アナログ盤の中には、リミッターを使わずにカッティングされているものが存在します。最大音量時の信号レベルは 0dBを超えます。中には +20dB まで記録されたレコードもあるそうです。
デジタルの世界では 0dB を超える音量は存在しませんが、アナログの世界には存在します。自動車のエンジンのレッドゾーンのようなものです。0dB を超える音は微妙に歪みますが、この歪みは歪んでいるという感じを与えるのではなく、音に迫力を加える感じです。

アナログ時代のハードロック系ミュージシャンの中には、この微妙な歪みを計算に入れて音造りをしていた人たちがいるそうです。ハードロック愛好家の中にアナログ盤を好む人が多いのも頷けます。
私自身は、初期のフュージョンを聴くと、この歪みの効果が感じられます。LP で聴くと、ドスの効いたリズム・セクションのサウンドに支えられてとてもエキサイティングに聞こえるのに、同じ演奏を CD で聴くと、ソフト&メロウなイージーリスニングのように聞こえるという経験が何度もあります。

メディアに記録されている信号を取り出し、それを忠実に音に変換する(物理的Hi-Fi)だけでは、ミュージシャンの意図を正確に再現できないことがあるということです。

ターゲット

Gaudi II の主なソースは、Gaudi と同様、アナログ盤とします。アナログ盤からミュージシャンが意図したサウンドを引き出すこと(音楽的Hi-Fi)を、第一目標とします。

デジタル・ソースに関しては、物理的Hi-Fi を追求したいと思います。

ヘッドホンやイヤホン向きに音造りされた音楽については、あまりこだわらず、そこそこの音質であればよい、ということにします。

Gaudi では自分が良いと思う音を追求していましたが、最近は友人・知人に Gaudi II の音を聴いてもらい、Gaudi II の音を褒めてもらったり、Gaudi II が奏でる音楽に夢中になる様子を見たりすることが、とても嬉しく感じられるようになりました。
自分以外のオーディオ好き、音楽好きの人達に褒めてもらえる音を造ることを目標の一つに加えたいと思います。特に女性に褒めてもらえるように頑張りたいと思います(女性の方が男性より耳が良いから)。