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 ホーム > NOBODY > SS-307 2010/12/26 作成
2017/03/21 更新

SS-307: 3ウェイ・スピーカー・システム

SS-307C Description: 3ウェイ・スピーカー・システム.使用ユニット:フォステックス T925(ホーン・ツィーター)、フォステックス 6N-FE88ES(8cmフルレンジ)、フォステックス FW305(30cmウーファー).エンクロージャー方式:バスレフ式(ミッドレンジ部)、バスレフ式(ウーファー部)
Dimensions: ミッドレンジ部 400mm(W) x 185mm(H) x 270mm(D).重量:?kg.ウーファー部 400mm(W) x 710mm(H) x 290mm(D).重量:?kg
Network: 内蔵せず
Frequency range: 25Hz〜40kHz
Sensitivity: ツィーター: 108dB/W、ミッドレンジ: 90dB/W、ウーファー: 95dB/W (@1m)
Cost: 約12万円.
History: 1982年製作.1984年(Rev.A)、1993年(Rev.B)、2000年(Rev.C)に改良、2001年廃棄.
Photo: Rev.C (2000年)



コンセプト

Gaudiの目標性能を満たす、 マルチアンプ専用3ウェイ・スピーカー。
将来のアップグレードがやりやすいように、マルチエンクロージャー・システムとします。

設計

主要部品の選定

予算が十分になかったので、スピーカー・ユニット(以後、SPユニット)は中古品を使用しました。従って、選定というほど選べたわけではありません。
ウーファーは、システム設計で口径30cmのものにすると決めていましたので、中古で程度のよいものを探しました。たまたま、MJ誌の「売ります、買います」の欄に、家の近所の人がパイオニアのPW-A31のペアーを売りに出しているのを見つけました。未使用に近いということなので、早速コンタクトをとり、売ってもらうことにしました。値段は憶えていませんが、新品の半額ぐらいだったと思います。
ミッドレンジには、他のスピーカーに使うつもりで買っておいたフォステックスFE106シグマ(10cmフルレンジ)を使うことにしました。この時分では、ホーン型ユニットは今ほど高価ではなかったのですが、それでも新品だと予算オーバーとなるし、中古で良いものが見つからなかったので、結局手持ちのコーン型フルレンジを流用することにしました。
ツィーターにはテクニクスのドーム型を使用しました。このSPユニットは秋葉原のジャンク屋で手に入れたものです。型番は失念しました。買い値も忘れましたが、かなり安かったと思います。見た目はかなり高級なツィーターに見えました。データシートはついておらず、スペックは不明でしたが、マルチアンプ・システムでは、ウーファーよりも能率が低いツィーターでも使用可能ですので、とにかく使ってみることにしました。

その後、すべてのSPユニットはアップグレードのため交換しました。ツィーターは念願のホーン型に換えましたが、ミッドレンジはついにホーン型にはできませんでした。最終的に、以下のような構成になりました。

エンクロージャーの材料は、21mm厚ラワン合板にしました。特に深く考えて決めたわけではなく、身近なところで入手可能で、加工が容易だからです。

ウーファー・エンクロージャーの設計

スリットダクト式バスレフを採用しました。バスレフはシステム設計どおりですが、ダクトをスリット型にしたのは、バスレフの動作に適当に制動をかけるためです。スリット型ダクトは、円筒形よりも空気抵抗が大きいので、制動がかかり、引き締まった低音になる、という期待を込めました。

このころ教科書にしていた「最新Hi-Fiスピーカーとその活きた使い方」(「雑記帳」の「参考文献」の項に紹介)を参考に、寸法を決めました。スリット型ダクトは、誤差が出やすいのですが、あまり心配しませんでした。

ツィーターはウーファー・エンクロージャーに取り付けることにしました。使用したツィーターは、バッフル後面から取り付ける構造になっていたました。バッフルをザグらないと、かなり奥に引っ込んだ形になってしまいます。そこで、アルミ板で作ったサブバッフルにツィーターを取り付け、それをバッフル前面に取り付けることにしました。

手間を省くため、塗装はしないことにしました。

ミッドレンジ・エンクロージャーの設計

フルレンジ・ユニットを使うにしても、あくまでミッドレンジなので、低音の特性は考慮しませんでした。密閉型で、FE106用にしては少し大きめの容積にしました。内部には多めの吸音材を詰め込んで、定在波を防ぎます。

ウーファー・エンクロージャーと同様、塗装はしませんでした。


製作

板材は借り物の電動丸のこでカットしました。ユニット取り付け穴はまわし挽きのこで開けました。

自己評価

完成直後のSS-307(1982年)この時分は測定技術を身につけていなかったので、バスレフが設計通りに動作しているかどうかは確認できませんでした。しかし、低音の伸びと量感は十分で、さすが大口径ウーファーだと感心しました。それまであまり聴く気のしなかったハードロックを夢中になって聴いたりしました。中でも、ザ・ナックのマイ・シャローナがお気に入りの曲となりました(FMエアチェックテープ)。
気になったのは、低音の歯切れが悪かったことです。これはPW-A31のクロス・ポイント付近の音質が今一つ良くなかったせいだと思います。PW-A31を売ってくれた人も、このウーファーの重ったるい音が嫌で、手放す気になったと言っていました。

結婚後はリビング・ルームに設置しましたが、本機は外観にほとんど気を使わず作ったため、妻からこんなガラクタはリビングに置くなと言われてしまいました。

(右の写真は完成直後のSS-307、1982年撮影)

改良

Rev. A: ツィーターのアップグレード(1984年)

ツィーターをフォステックス T925に変更しました。このSPユニットは、エンクロージャーの上に置いて使うタイプなので、そのように設置しました。ドーム・ツィーターは、配線を外しただけでウーファー・エンクロージャーにそのまま残し、めくら板の代わりにしました。
大幅に音質が向上し、マルチアンプらしい高解像度になったことを憶えています。

Rev. B: ウーファーのアップグレード(1993年)

片側のウーファーが壊れてしまったので、ウーファーを交換することにしました。
この時点で新品で入手可能なものは、国産品ではフォステックスとテクニクスだけでした。より安価なフォステックスFW305を選びました。
FW305のフレーム径はPW-A31の取り付け穴よりも小さいので、FW305用のサブバッフルを製作、バッフル前面に取り付けました。ダクトはパイプ状のものに変更しました。
低音の重ったるさが解消され、一段と音質が向上しました。

Rev. C: ミッドレンジのアップグレード(2000年)

さらなる音質向上を目指して、ミッドレンジ・ユニットを換えることにしました。
秋葉原に部品の買い出しに行ったときに、たまたま目に入って買っておいたフォステックスのフルレンジ・ユニットが2組が手元にあったので、それを使ってみることにしました。6N-FE1036N-FE88ESの2機種です。どちらも限定生産品です。
まず、FE106シグマと同寸法の6N-FE103を試してみました。しかし、音質はかえって低下したように感じました。
そこで、6N-FE88ESに変更することにしました。フレーム径が、FE106シグマの取り付け穴よりも小さいので、6N-FE88ES用のサブバッフルを製作してバッフル面に取り付けました。ついでに、ミッドレンジ部にもダクトを設け、バスレフ方式にしました。ミッドレンジ部はフルレンジとしても使用できるようになりました。
音質は明らかに向上しました。6N-FE88ESはツィーターとして通用するのではないかと感じるぐらい、高音域の音質がよいので、それが全体の音質向上につながったと思います。ただ、たび重なる変更によりつぎはぎだらけの外観となり、ますますルックスが悪くなりました。




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